不眠症改善のおすすめストレッチ
「布団に入っても目が冴えてしまう」
「寝つくまでに1時間以上かかる」
「夜中に何度も目が覚めてしまう」
「朝起きてもスッキリしない」
こうした不眠の悩みは、年齢や性別を問わず多く聞かれます。
当院でも、「肩こりや首の違和感で来たけれど、実は眠れなくて…」と相談される方は少なくありません。
不眠というと、
・考えごとが多い
・ストレスが強い
・気持ちの問題
と思われがちですが、実際には 身体の状態が大きく関係しているケース が非常に多いのが現場の実感です。

なぜ身体が整っていないと眠れないのか
人の身体は、本来
- 動く・頑張る時間
- 休む・回復する時間
を自然に切り替えながら過ごしています。
ところが現代では、
- 長時間のデスクワーク
- スマホを見る時間の増加
- 呼吸が浅くなる生活
- 無意識の食いしばり
こうした積み重ねによって、身体が一日中「緊張モード」のまま になりやすくなっています。
この状態で布団に入っても、脳や身体は「まだ休まなくていい」と判断し、なかなか眠りに入れません。
特に影響を受けやすいのが
- 首
- 背中
- 全身の力の入りやすさ
この3つです。
そこで重要になるのが、眠る前に「力を抜く時間」を意識的につくること です。

不眠対策の基本は「頑張るストレッチ」ではない
ここで大切なのは、「しっかり伸ばす」「効かせる」ストレッチではありません。
不眠で悩む方に必要なのは、
✔ 無理をしない
✔ 呼吸を止めない
✔ 短時間で終わる
そして何より「あ、楽だな」と感じられること です。
これから紹介する3つのエクササイズは、当院でもセルフケアとしてお伝えしている内容で、不眠の相談がある方に特におすすめしています。
① 脱力エクササイズ|全身の力を一度リセットする
まず最初に行ってほしいのが、全身の緊張をリセットするためのエクササイズです。
やり方
- 仰向けに寝る
- 両手は頭の上に伸ばし、足も自然に伸ばす
- 手の先から足の先まで、全身を「ぐーっ」と伸ばす
- その状態で10秒キープ
- 10秒たったら、ストンと一気に脱力
- これを3セット
意識するポイント
- 呼吸は止めない
- 顔や歯を食いしばらない
- 「伸ばす」より「力を抜く瞬間」を大切にする
このエクササイズを行うと、「身体がベッドに沈む感覚が分かる」「一気に力が抜けた感じがする」と話される方が多いです。
眠れない方ほど、実は 自分が力んでいることに気づいていない ことも少なくありません。
② 背中のストレッチ|呼吸を深くする準備
次に行うのが、背中をゆるめるストレッチです。
背中が固まっていると、自然と呼吸は浅くなり、リラックスしにくくなります。
やり方①(背中を丸める)
- 椅子に浅く座る
- 両腕を前に伸ばす
- 両腕を内側にひねるようにしながら、背中を丸める
- そのまま5秒キープ
やり方②(胸を開く)
- 両肘をゆっくり後ろに引く
- 胸を開き、肩甲骨を寄せる
- 5秒キープ
「丸める5秒 → 開く5秒」を1セット
これを3セットほど行う
注意点
- 勢いをつけない
- 腰を反らしすぎない
- 呼吸と動きを合わせる
背中がゆるむと、自然と呼吸が深くなり、「息が入りやすい」「胸が楽」と感じる方も多いです。
③ 頸椎サポートストレッチ|首を休ませる環境をつくる
不眠の相談で非常に多いのが、首が常に緊張している状態 です。
そこでおすすめなのが、タオルを使った頸椎サポートです。
準備するもの
- バスタオル1枚
タオルの作り方
- タオルを半分に折る
- さらに半分に折る
- 細長くして、くるくると巻く
やり方
- 仰向けに寝る
- 首の下のくびれ部分に、丸めたタオルを入れる
- 後頭部は床につけたまま、力を抜いて休む
大切なポイント
- 後頭部の下に置かない
- 首だけをやさしく支える
- 最初は5分程度からでOK
首が安定すると、
「呼吸が自然に深くなる」
「目の奥が楽になる」
と感じる方もいます。
不眠改善は「毎日きちんと」やらなくていい
ここでよくお伝えしているのが、全部やろうとしなくていい ということです。
不眠で悩んでいる方ほど、「ちゃんとやらなきゃ」「続けなきゃ意味がない」と頑張りすぎてしまう傾向があります。
ですが、身体を休めるために必要なのは
✔ 少しでも力が抜ける時間
✔ 気持ちが楽になる感覚
その日の体調に合わせて、
- 脱力エクササイズだけ
- 背中のストレッチだけ
- タオルを首に入れて横になるだけ
これで十分です。

まとめ|眠るために必要なのは「準備の時間」
不眠を改善するために大切なのは、「早く寝よう」とすることではありません。
眠る前に、
- 身体の力を抜く
- 呼吸を深くする
- 首や背中を休ませる
この 準備の時間 をつくることが、結果的に眠りやすさにつながります。
今回ご紹介した3つのストレッチは、今日から無理なく取り入れられる内容です。
「最近よく眠れないな」と感じたときは、ぜひ思い出して、できるものから試してみてください

